はじめての動画配信コラム

教育現場で動画をうまく活用するには!

教育現場での動画配信の活用方法について、基礎知識から実践編まで解説します。

タブレットを操作する子ども

導入ストーリー(学習塾編)

教育現場で動画をうまく活用するには!
第1章: 学習塾における動画配信、導入のメリットとは?

少子化や大学全入時代を迎えた今、学習塾も自らを変革していく必要があります。変化する教育ニーズに対応することはもちろん、時代を先読みした新しいサービスでマーケットを拡大することが重要です。ここでは、学習塾の提供サービスの一つとして、動画コンテンツ活用の基礎知識をお伝えします。

多くの課題解決とメリットを享受できる動画活用

文部科学省の「子どもの学習費調査(2015≪平成27≫年発表)」、「学校基本調査(2015≪平成27≫年発表)」によれば、学習塾の市場規模はほぼ1兆3,000億円台で停滞。一方、生徒となる若年者層人口が減少する中で、上場する予備校や大手進学塾の半数は今のところ過去最高益を更新しています。利益を上げ続ける塾に共通しているのは、新しいサービスの提供や付加価値の創造です。いち早くICTを導入してさまざまなデバイスを使った学習方法を展開したり、個別指導などサービス提供価値を高めて顧客単価を上げたりするなど、新たな取り組みで結果を出しています。

【学習塾市場規模(推定)の推移】
学習塾市場規模(推定)の推移グラフ

出典:文部科学省ホームページ(http://www.mext.go.jp/)
「子供の学習費調査」(http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa03/gakushuuhi/1268091.htm )および
「学校基本調査」(http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa01/kihon/1267995.htm)を加工して作成
(注1)市場規模は、「子供の学習費調査」の学校区分ごとに公表された「学習塾費」に「学校基本調査」の学校区分別在学者数を乗じ算出(小学校除く)
(注2)小学校の学習塾規模のみ、「小学校在学者総数」に小学校(公立)の学習塾費を乗じ算出
(注3)国立の中学校・高校在学者は、私立の中学校・高校在学者として算出

特に、

  • 集団指導から、講師1名に対し生徒数名の個別指導
  • 幼児向け、社会人向けカリキュラムなど、年齢層の拡大と事業の多角化
  • スマホ、タブレットなどとインターネットを活用した「デジタル学習」

への流れは顕著で、対応は必須といえるでしょう。学習塾が抱える課題を解決し、より受講者にメリットのある教育手法を提示する方法の一つとして動画の活用があげられます。

学習塾の課題解決のカギは「動画」の活用

学習塾が抱える課題
  • 病欠や交通事情などによる生徒の欠席時の補講が非効率で何とかしたい
  • 他塾との差別化を図る効果的な家庭学習向上メソッドの提供を検討している
  • 反転授業を導入したい
  • 受講単価を上げたい
  • 近隣のみならず遠隔エリアから生徒を獲得したい
  • 塾への送迎や夜間通学の心配から、保護者を解放したい

矢印

  • 授業を録画して配信することで、欠席した生徒の補講対策に活用できる
  • 授業動画により、家庭学習や復習で繰り返し確認できるため、生徒の理解を促進できる
  • 予習用の動画配信ができることで反転授業を可能にし、生徒の理解力を高めることができる
  • 動画配信授業を他塾にない付加価値とすることで、受講料などの単価アップが期待できる
  • 場所を選ばずに授業を展開できるため、遠隔エリアの生徒を獲得できる
  • 自宅での受講が可能なので、通塾に関わる保護者の不安を解消できる

動画配信に向けて学習塾側では、授業内容を撮影してコンテンツ化し、いつでも何度でもその動画を見られる環境を用意します。生徒は動画で授業を繰り返し受講できるようになり、学力の向上が期待できます。学習塾にとっては、進学率も上がり新たな生徒の獲得にもつながるでしょう。

また、動画配信での授業は、「自らの意思で主体的に学ぶ」ことが求められるため、学力の向上のみならず、主体性をも育みます。学習塾でのインターネットを利用した動画授業の導入は、まだ黎明期といえるでしょう。今こそ、他塾との差別化を図る優れたサービスとして動画配信を検討したいものです。

動画配信サービス導入のメリット

動画配信サービスを利用すると、以下のようなサービスを展開したり、塾の運営業務を効率化したりすることが可能になります。

≪動画配信サービス利用による展開例≫
  • 動画での片&双方向ライブ授業
  • テスト回答・試験対策などを講師が解説したHow to情報教材の配信
  • 反転授業、復習のための動画配信
  • 欠席者対応のためのフォロー授業
  • 遠隔地での受講
  • 講師1名に対し生徒数名、個別指導のライブ or オンデマンド授業
  • インターネット家庭教師
  • 保護者の授業試聴やオンライン参観
  • 有名講師、人気授業の一部公開によるCM訴求効果

以上はほんの一例ですが、こうしたサービスを展開することで学習塾には、

  • 本来なら1回限りの授業がアーカイブ化され、一つのコンテンツとして多角的に活用できる
  • 他塾との差別化による優位性が生まれる
  • 差別化により入塾希望者が増え、収益が向上する
  • 動画授業などのコンテンツ利用料で受講者単価が向上する
  • 振り替え、補講制度が不要になり運営効率が向上する

といったメリットが生まれます。

また、生徒や保護者にとっては、

  • マルチデバイス対応で、いつでもどこでもアクセスできる
  • 人気講座やカリスマ講師の授業をサテライトや自宅で受講できる
  • 部活動などで時間の制約がある場合でも受講できる

などのメリットがあります。

次回は、「ライブ配信準備編」と題し、学習塾でライブ授業を始めるための具体的なステップとチェックポイントについて解説します。

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