毎日放送様の導入事例

ストリーミングサーバー・動画配信システムの導入事例

毎日放送様<設立:1950年12月27日 資本金:40億7,249万円>

「情熱大陸」などの全国ネット番組をはじめ、「ちちんぷいぷい」「痛快!明石家電視台」「よしもと新喜劇」など数多くの番組を制作・放送。1980年に関西初のローカル・ドキュメンタリー番組としてスタートした「映像」シリーズは国内外のコンクールで高い評価を受け、テレビ界のアカデミー賞といわれる国際エミー賞の最優秀賞も受賞。また「1万人の第九」「神戸コレクション」「ダンロップフェニックストーナメント」などのイベント事業にも注力しています。

株式会社毎日放送様の画像

センバツ高校野球の6万アクセスを超す大規模なライブ中継にも耐え得る安定した配信基盤を整備

春の選抜高校野球(センバツ)のライブ配信や、日々のニュース映像のオンデマンド配信など、インターネットを通じた動画配信にも注力する毎日放送様。NTTスマートコネクトの動画配信プラットフォームサービス「Mediatope」が、数万人規模の大量アクセスや、デバイスの多様化に対応した快適な視聴環境を支えています。

導入の背景

ブロードバンド草創期から大規模ライブ配信に挑戦
自前システムの運用では限界に達し、作業負担も増大

多チャンネル化や双方向番組、データ放送など、デジタル技術が放送業界に大きな変革をもたらす中、毎日放送様はいち早く動画配信に取り組んできました。1999年以来、いわば日本のブロードバンドの草創期からセンバツの試合の模様などをライブ配信。さらに、ニュース映像も放映したその日のうちにオンデマンド配信で視聴できる環境を整えるなど、多様化するニーズに即したサービスを提供してきました。

「当初は動画配信システムを自前で構築・運用していましたが、サーバーの最大同時接続数を超えると画質が低下し、視聴できなくなるのが課題でした。自前のシステムでの運用は限界を迎えていたのです」とITクリエーション室の丹波健氏は説明します。

「また、視聴端末やネットワーク環境が多様化してきたことから、多様な視聴環境をカバーするには、コンテンツをさまざまなフォーマットにエンコードする必要があり、配信のための作業負担も増大していました」。

センバツのライブ動画配信イメージ

採用のポイント

丁寧なコンサルティングをはじめとする徹底したサポートや、詳細な視聴分析などの多彩な機能

複数の動画配信プラットフォームを比較検討する中で、毎日放送様が注目したのはNTTスマートコネクトの「Mediatope」でした。

丹波氏は「当時の担当者からは、大量のアクセス集中にも耐え得る安定した配信基盤に加えて、コンサルティングをはじめとした手厚いサポートや保守体制、さらに、配信した動画がどのように視聴されているのかなど複数項目でユーザーの視聴傾向が詳細に分析できるアナリティクスといった豊富な機能などが、導入の決め手になったと聞いています」と話します。

「放送事故があってはならないのと同様に、動画配信においても、私たちには放送局として、安定したサービスを提供していく使命と責任があります」と丹波氏。特に、スポーツのライブ配信については、映像が止まってしまって決定的な瞬間を配信できなかったりすれば取り返しがつかず、失敗は許されません。それだけに丹波氏は、信頼性の高い配信基盤と保守体制の重要性を指摘します。

トラブルが起きたときに誰がどのように対応してくれるのか。親身に相談に乗ってくれる営業担当者がいて、迅速に対応してくれるNTTスマートコネクトのサポートがもたらす安心感はとても大きいですね」。

NTTスマートコネクト「Mediatope」サービス概要

導入効果

最高同時アクセス数が6万を突破しても安定した視聴環境を維持

センバツをはじめ、男子プロゴルフ「ダンロップフェニックストーナメント」など、人気のスポーツイベントを数多くライブ配信している毎日放送様。

2015年のセンバツのライブ配信は、最高同時アクセス数が6万を突破。白熱した試合展開や人気選手の活躍によりアクセスが急増する状況においても、安定した視聴環境を維持し続けることができました。

「スポーツはライブ感が大事ですが、SNSの書き込みなどを見てもユーザーからは好評を得ており、大いに手応えを感じています。多くのユーザーやクライアントは、想像を超えるようなアクセスが集中したとしても、『放送局が配信しているのだから大丈夫だろう』という感覚を持っているのが現状でしょう。放送局としての自負、プライドと言ってもいいかもしれませんが、安定配信を維持することは必須だと考えています」と丹波氏。「アクセスが集中するということは、そこにビジネスチャンスもあるはずです。そのチャンスをしっかりとつかむためにも、安定した信頼性の高い配信基盤が欠かせません。簡単なことではありませんが、それを『Mediatope』が支えてくれています」。

エンコーディングやマルチデバイス対応も自動化し動画配信業務が効率化

日々の動画配信作業については、「毎日十数本のニュースや番組宣伝を配信していますが、コンテンツのエンコーディング作業もアップロードの際に自動で行われ、PCのファイル操作と同様な感覚で映像を簡単にアップロードしています。また、PC、スマートフォン、タブレットなどデバイスの種類やOSのバージョン、回線品質に応じて動画コンテンツを最適化する処理も自動で行うことができ、ワンソース・マルチデバイスの動画配信が手軽に実現しています」と丹波氏は評価します。

今後の展望

動画配信でテレビへの回帰を期待 いつでもどこでも見ることができるテレビへ

 「センバツの視聴数は毎年大幅に伸びており、スマートフォンでの視聴比率も高まるなど、動画配信はまだまだ予測のできない過渡期にあります。アクセスが集中した動画の視聴分析やユーザーの属性分析などを基に、お薦め動画のレコメンドや、動画への広告の挿入など、ビジネスチャンスの創出をめざしたいと考えています」と語る丹波氏。「動画配信には、テレビ視聴への回帰を促すための手段という側面もあります。若者のテレビ離れがいわれていますが、PCやスマートフォンで見ているのは、実はテレビのコンテンツだったりするのです。学生時代の私自身がそうでした。今は、いつでもどこでもインターネットにつながる時代です。放送局もお茶の間のテレビにとどまらず、いつでもどこでも見ることができる時代に対応していく必要があります。NTTスマートコネクトには引き続きサポートしてほしいと思っています」。

※当記事に記載されている内容は、2015年11月現在のものです。

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